救援対策本部ニュース第30号 2011.4.25
政府・安全委、東電の大罪を許さない
過酷事故「現実に起こるとは考えられない」と安全委は電力会社に丸投げ
4月15日付東京新聞は書いています。
「原子力安全委は1992年5月28日付で過酷事故に関する決定文を公表。ここには『原子炉設置者において効果的な事故対策を自主的に整備』することが『強く奨励される』べきだと書かれている。『原子炉設置者』とは電力会社。その自主努力に任せる。つまり丸投げするという意味だ。(中略)『過酷事故は工学的には現実に起こるとは考えられないほど発生の可能性は十分に小さい』との記述もある。いわゆる『原発安全神話』の根拠の一つであり、安全である以上、国を挙げて防護対策や対処法を練る必要はない」
「原子炉設置者の自主的整備に任せた結果、何が起きたか」それが今回の大事故です。
福島の危険性の指摘 放置し続けて大惨事に
「津波で被害が大きくなることは予想されていた。何度も東電に改善を求めたのに抜本的対策を取らなかった。…土木学会が2002年にまとめた『原子力発電所の津波評価技術』。この中でチリ大地震級の津波が発生した場合、水没や引き潮で福島第一原発で数十台のポンプが使用不能となり、海から取水できなくなると指摘されていた」。にもかかわらず国も東電も、さらに組合や学者、マスコミもグルになって原発推進のために黙殺し、史上最悪の大惨事を招いたのです。この腐りきった連中の責任逃れを許すわけにはいきません。
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